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遊女の等級

遊廓の遊女には等級があります。
その等級も、江戸の吉原と京都の島原では少し違いがあり、さらに時代によって様々な変遷をたどってきました。

ここでは「さくらん」で描かれたと思われる時代の頃の等級について説明します。

元禄・享保期

太夫
最も格上の女郎。芸事に優れ、容貌も抜群でなければ太夫にはなれない。
格子女郎
太夫に次ぐ気品と美貌、そして教養を備えた遊女。揚げ屋でしか客とは接しない。京都島原では「天神」という等級がこれに値する。
散茶女郎
自分の気に入った金持ちだけしか相手をしなかった太夫や格子女郎に対し、庶民的でどんな客も相手にしたことから、男をふらない女郎という意味で散茶(茶葉を振り混ぜないでそっと淹れるお茶)という言葉にかけて散茶女郎と呼ばれた。
梅茶女郎
梅茶女郎は散茶よりも劣っていたことから、まるで散茶に水をうめて味を薄くしたようだということから「梅茶(埋め茶)」と呼ばれた。
切見世女郎
最も格下の女郎。遊女屋で直接客の相手をした。

宝暦・明和以降

宝暦期に太夫、格子女郎、揚げ屋が消滅し、代わって散茶女郎が分離して格上げされ、呼出、昼三、附廻しという三つの等級に分けられた。
また、梅茶女郎と切見世女郎は座敷持ち、部屋持ち、切見世女郎へと再編された。

呼出(呼出昼三)
昼三の中でも特に優れた遊女。張見世をせず、仲の町で客に会ったのでいう。
昼三
最高位の女郎。昼だけ呼んでも夜だけ呼んでも揚げ代が三分かかることからそう呼ばれるようになった。
附廻し
 
座敷持ち
部屋持ちの中で、さらに客を迎える座敷をもっている遊女。
部屋持ち
自分の部屋をもち、そこで寝起きして客もその部屋に迎える事のできる遊女。部屋には、箪笥、長持、鏡台、火鉢、茶道具など所帯道具が揃えてある。遊女屋の格式や遊女の等級によって家具の質に差があり、上客の付いた遊女は客に貢がせるが、そうでない者は借金をしてでも自腹で揃えることになる。
切見世女郎
最も格下の遊女。